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JGAP(農産)指導員資格保有者、千葉工場に2人在籍

 GAP(Good Agricultural Practicesの頭文字を取ったもの)をご存じでしょうか。食品としての農産物の安全を確保し、より良い農業経営を実現するための生産工程管理の取組みです。農業生産における安全性だけでなく、環境保全や労働安全等も確保していくものになります。

 また、GAPを推進する上で、農場が認証を取得し継続するために支援や助言ができる人を「GAP指導員」と呼びます。GAPの基本的なことを学ぶ日本GAP協会が主催する「JGAP指導員基礎研修」に合格しますと、「JGAP指導員」として登録されます。

 当社の千葉工場には、このJGAP指導員が2人在籍しております。2人は、奇しくも同じ姓の村上さん(親子関係ではありません)となります。2人に話を伺いました。

副工場長の村上さん

   Q JGAP指導員の資格を取得されたと聞きました。具体的な取組みは、これからとのことですので、 JGAPおよびJGAP指導員とは、どのようなものであるかを、お伺いできればと思います。GAPを初めて知った時、どう思われましたか
  A 安心安全なセブン-イレブン・ジャパンの商品を提供する上で、必ず取組む認証制度であると認識していました。

 Q GAP、具体的にはどのような取組みを指すものでしょうか
   A 千葉県産の果実類での千産千消(地産地消)の取組みの中で、GAP認証取得をした原材料を使用した実績はありませんでした。しかし、他の地域においてはGAP認証取得をした地場産の野菜を使用し商品化された実績がありました。商品名に「GAP認証」を表記し、お客様にも安心安全な商品であることをお伝えすることで、新たな客層の獲得に繋がっています。

   Q JGAP指導員を取得しようと考えられた理由を教えてください
   A 全国の製造工場にて使用している野菜原材料や果実類の調達を担当していました。また、セブン-イレブン・ジャパンでは、全国でGAP認証野菜を使った商品の拡大に向け取組んでおります。当社としても、 今後はGAP認証を受けた果実を使用した商品開発をしていきたいと考え、指導員資格の取得を目指そうと決めました。

   Q JGAP指導員として、どんな夢をお持ちですか
   A 夢というよりは、産地、JA、共配センターにいかにGAP認証圃場の拡大につなげていくかが課題と認識しています。難易度の高い取組みのため、他の地区での取組みを参考にしながら、GAP認証圃場での果実類を使用した商品の商品化につなげていきたいです。

製造部の村上さん
   千葉工場初のJGAP指導員資格を取得されたと伺いました。先陣をきった開拓者としての話を聞かせてください。
   
 Q GAPを初めて知った時、どう思われましたか
   A 安心安全を証明することのできるものと知り、”国産ゆえの安全”の一歩先を行くものだと思いました。変わりゆく世の中において必要不可欠なものになると思っています。

   Q JGAP指導員を取得しようと思った理由はなんですか
   A 千葉工場では「千産千消」の商品を多く開発しています。将来的にはその商品に使用する農産物もGAPの認証が必要になると考えました。「GAP認証がないからその作物は使用しない」と突き放すのではなく、指導員の資格を通じて、農家さんと会社、会社とお客様をつなぐことができると思ったからです。

   Q 千葉工場初のJGAP指導員資格を取得されたときの率直な気持ちは
   A 将来は農業に関わる仕事がしたいと考えていました。このような形で関わることができるとは夢にも思いませんでした。そのため、これから資格を使って貢献できるという期待感がありました。

   Q  JGAP指導員として、どんな夢をお持ちですか
 A GAPはまだまだ認知度が低いため、もっと社会に知ってもらいたいと考えています。いつ叶うか分かりませんが、その一歩として認証マークのついた商品を千葉工場が開発する手助けができたらと思います。

   セブン-イレブン・ジャパンでは、SDGsの取組みの一環として、「2050年までにGAP認証野菜100%実現」に向けて歩み出しています。その取組みが評価され、 「GAP普及大賞」を受賞されました。GAPの取組みを実施することで、生産管理の向上、効率性の向上、 農業者や従業員の経営意識の向上に繋がる効果があり、我が国の農業の競争力を高めることにも貢献しております。当社も、セブン-イレブン・ジャパンの取組みに追従できるように準備を整えています。

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🔎 GAP認証とは 出荷農産物の品質を保証するものではなく、GAPを実践している農場が、民間の評価基準(例えばグローバルGAPの認証基準)に合格していることを示すものです。あくまでも「農場の認証」ということで、別の言い方をすれば、スーパーマーケットなどの農産物を購入する企業が、生産農場の信頼性を確認するため、認証機関を通して実施している第三者認証制度とも言えます。

 🔎JGAP指導員とは JGAP指導員とは、JGAPを導入しようとする農場に対して、その指導や相談を受ける資格を持った方です。日本GAP協会公認の研修機関が開催するJGAP指導員基礎研修に合格することで、JGAP指導員の資格を得ることができます。さらに、複数の指導実績を持ち、団体認証に関する知識を持ったJGAP指導員は申請するとJGAP上級指導員として登録することができます。