お弁当の福永さん、
ドリアの塚本さん。

Cross talk

福永 杏奈 Anna Fukunaga

職種
商品開発
所属
熊本工場
商品部商品開発課
入社
2017年/中途入社

塚本 宙 Sora Tsukamoto

職種
商品開発
所属
熊本工場
商品部商品開発課
入社
2018年/新卒入社

同じ商品部の先輩後輩。 普段から関わることは多いんですか?

福永 私も塚本も同じ商品部商品開発課。業務の内容自体はふたりともほぼ同じですが、開発する商品カテゴリーが違います。進捗状況を部署全体で共有しているので、お互いの担当商品について確認や相談をしたり、フォローしあって仕事をしていますね。

塚本 カテゴリーというのは、熊本工場で製造するコンビニ商品のカテゴリーのこと。米飯、調理パン、軽食という3カテゴリーを製造しています。私は入社からずっと調理パンカテゴリーの担当だったのですが、今年から軽食カテゴリーの担当になりました。

福永 私は米飯カテゴリーを担当しています。入社してからずっと米飯ではありますが、途中1年間はスイーツを製造する沖縄うるま工場で勤務をしていました。

おふたり各々の担当カテゴリーについて教えてください。

福永 米飯というのは、お米を使った商品のこと。おにぎりとか、お弁当なんかがそうですね。お弁当にも常温弁当とチルド弁当という2種類があって、大きな違いは賞味期限だと思います。常温弁当は幕の内弁当やのり弁などの賞味期限が短い常温のお弁当、チルド弁当はカレーや親子丼、牛丼などの温めて食べるような商品。チルド弁当は賞味期限が3日から5日くらいありますね。

塚本 軽食カテゴリーはグラタン、ドリアのことですね。熊本工場で製造しているのは主にドリアですが、最近ではジャガイモを使ったグラタンも製造しています。大量にお米が炊ける大きな炊飯設備や九州でも数台しかない自社でチーズをシュレットする機械を生かして、ドリアの製造もはじめました。チーズの原木って20キロくらいの塊なんですけど、それを自社工場内で細かいチーズにカットできるので、チーズの美味しさにも強みがあるんですよ。

お互いのカテゴリーを交換したいと思うことはありますか?

塚本 私は今までに調理パンと軽食を担当して、その2カテゴリーに比べて米飯って…何もかもがスピーディーに思えて。「やってみたい!」と言うよりは「私についていけるかな?」と思いながら自分の業務をしています。企画書作成の周期もスピーディーだし、扱う商品の種類も多いですし。

福永 そうですね、コンビニ商品の中でも米飯の占める割合って品数的にも多いんですよ。1つの商品が販売される期間は1ヵ月ほどなんですけど、担当する商品の数が多ければ多いほど入れ替わりの対応をどんどんしていかなきゃいけないので、スピード感はあるかもしれません。ただその分、米飯を担当する人数も多いので、一人ひとりの業務量的にはあまり変わらないと思いますよ。

塚本 福永さんは次やるならどのカテゴリーですか?

福永 個人的にはもう米はいいかなと思っているので、軽食より調理パンの方が興味はあるかな。新しい商品がどういう商品がいいか考えていると、だいたいずーっとお米のことを考えているんです。だから次はパンがいいかなって思います。

頭を悩ます 商品開発のあれこれ。

商品開発課のおふたり。 食事をとる度に、メニュー開発が頭をよぎりますか?

塚本 1日3食毎回は思わないですけど、外食に行ったり、ちょっと出かけたときに食べたものが、自分の開発している商品に近かったりすると、「あ、これいいな」みたいな思考にはなっちゃいますね。職業柄、そう考えるのが普通だと思いますが、何も考えずに食べることもあります。

商品発売前に行われるというロットテストについて教えてください!

塚本 商品が発売になる約2~3週間前に、発売当日に備えて工場のラインで実際に製造してみる…というのがロットテストです。ただ50~100食の製造と、当日の製造量よりだいぶ少なくはあります。

福永 常温弁当・おにぎり・サンドイッチは熊本と福岡の一部のコンビニへの供給ですが、チルド弁当と軽食に関しては基本的に九州全域の全店舗に供給しているので、九州エリア約2300店舗に1つの商品を2~3個届けるとすると4600~6900個くらい製造することになるんですよ。

塚本 ドリアの発売初日は5000食くらい製造しますね。だからいつもロットテストのときは「当日大丈夫かな~」ってヒヤヒヤしています。

福永 商品の提案段階では、学校の調理室ほどの規模のテストキッチンを使って、自分で商品の試作をするんです。最終的な会議で「この商品販売しましょう」と決まってから、ようやくロットテストをするので。どちらかというと「現場が実際に動いたとき、本当に上手くいくかなぁ」という不安が大きい気持ちは私もよくわかります。 ただ経験を積めば積むほど「ここは確認しておかないと後で大変だな」っていうのがわかってくるので、今は経験しながら勉強している感じです。「ここは事前にやっておこう」とか「ここは事前に製造部に相談しておこう」といったポイントを学んでいます。

今までの経験を生かして、 新しいチャレンジの機会も!

福永さんは沖縄うるま工場に1年間行ってきたと伺いましたが、どんな経緯だったのですか?

福永 経緯としては、沖縄うるま工場が立ち上がったばかりで、お手伝いに…ということで声をかけていただいた感じです。行くからには熊本工場でやってきたことを生かしながら、新しいことを頑張れたらいいなぁという気持ちだったのを覚えています。

塚本 新しい人にレクチャーするポジションだったと聞きました。

福永 確かに入社間もない方が2人だけいらして、そこに応援という形で行ったので。私が熊本工場に帰った後も、その2人でやっていける体制を作れたらという気持ちもありました。新しい方を育てるという言い方は、ちょっとおこがましいかもしれませんが、どういうふうに伝えていけばいいかなというところは結構考えました。

塚本 人に教える・伝えるって、自分がしっかり理解しておくことが前提なので、私はまだまだ自信が…。すごいなぁって思います。ただスイーツ工場にはちょっと興味があって、どうでしたか?

福永 洋菓子と和菓子の製造を担当する工場なので、機械や設備も熊本工場とは全く違う感じ。そういう部分では大変だったなと思うんですけど、スイーツの開発もさせてもらったので、熊本工場ではなかなか体験できない部分を経験できたのが楽しかったですね。

どんな仕事も 一人では完結しないから。

熊本工場のみなさんについて、紹介してもらっても良いでしょうか。

福永 熊本工場といえば田中工場長ですね。一番トップなんですけど、一番元気で、イベント事になると「よしやるぞ!」という感じで。

塚本 燃える方です。「みんなでやるぞ!」「みんなで1つだ!」みたいな。

福永 先頭を走っていく感じですね。

塚本 あと熊本工場の製造部は3課に分かれていて、1課が加熱、2課が盛付、3課が炊飯を担当しています。実際に製造作業を行うパートの作業員さんも、主婦の方が多いんですけど、みんな凄い元気。私が調理パンを担当していたときによく関わっていた作業員さんたちも、工場内で会ったときに話しかけてくれるのが嬉しいですね。

福永 あとこれは商品開発課の水野さんという私たちの先輩の話なんですけど、単純にただただ尊敬しています。産休育休を経て、お子さんの子育てをしつつ、経験値も知識も情報量も、めちゃくちゃすごくて、「この人がいれば安心だな」という感じの方なんですけど。上司や他部署の方達にもきちんと伝えるべきことは伝えて、フォローもすごいしてくれるし、めちゃくちゃありがたい存在です。

塚本 他にも品質管理部や生産管理部が熊本工場にはあって、いつもいろんな人に助けられています。

熊本工場で活躍できるのはどんなタイプの人ですか?

塚本 コミュニケーションを取れる人ですかね。

福永 元気なタイプと物静かなタイプ、いろんな方がいるんですけど、どんなタイプの方でもみんな結構コミュニケーションをとっていますね。部署間での連携が多い職場なので、なかなか一人で成立する仕事がないというのも理由かもしれません。そういう意味で、おしゃべりが苦手じゃないとか、コミュニケーションが苦じゃない人が良いんじゃないかなって思います。

ちなみに商品開発課だと、どんな方が向いていると感じますか?

塚本 商品開発課は食べることが好きだったり、料理が好きだったり…といった方だったら大丈夫だと思います。

福永 あとは、打たれ強い方ですね。

塚本 私はあまりメンタル強い方でもないですが…、でも打たれ強いほどいいと思います。

福永 商品を試作して、評価をいただいての繰り返し。良くない評価で、落ち込むこともあります。ただ、誰かが悩んでいたら声をかけるし、大変そうだったら声をかける。そういう周囲のフォローがありますね。

塚本 私は自分の提案商品で悩んだり、自分一人で答えが出なかったときに先輩たちに質問します。そうすると、絶対何かしらアドバイスとかをくれるので、それを参考にして。いつも本当に助かっています。

福永 ロットテストでも先輩たちに「こういうところで悩んでいる」「ここが上手くいきません」と相談すると、「こうしてみたら」「こっちの方がいいんじゃない」とアドバイスをくれつつ、一緒になってテストをしてくれて。最後まで気にかけてくれるんですよね。 この仕事では、自分の考えた商品がお店で販売されたときに一番やりがいを感じるんですけど、でも発売までの間のことを考えると、一人でやったわけじゃなくて、いろんな人に支えられて出来たんだなって凄く思います。

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